ナノテクト®の特徴
ナノテクト®は2008年に京都大学の稲垣名誉教授、福田名誉教授と㈱GSIクレオスとの共同開発により世界初の塗料とカーボンナノチューブ(CNT)の高濃度均一分散に成功しました。
その被膜は耐摩耗性・衝撃耐久性・高延性・高硬度・高い防錆力を併せ持つ夢の被膜です。
ナノテクト®はねじ分野だけにとどまらず、医療や海洋探査、航空機分野への活躍も期待されており、トライアルを積極的に行っています。

回転摩耗試験

優れた耐摩耗性を示し、素材の耐久性向上を図る。 | |
他のあらゆる樹脂被膜と比較して高度な衝撃耐久性を維持する。 | |
被膜硬度が高いが、延性を有していることから抜群の折り曲げ延性を示す。 | |
他の高分子材料では成しえなかった高い被膜硬度を有する。 | |
フッ素樹脂と同様、高度な潤滑特性を示す。 | |
CNTの誘電性を当社独自の表面グラフト技術で遮断し、高度な絶縁・防食性を有するCNT複合樹脂塗膜を実現。 |
世界初・夢の新素材「カーボンナノチューブ」を用いた表面処理

カップスタックカーボンナノチューブイメージ図(㈱GSIクレオス提供)

カーボンナノチューブは鋼鉄の数倍の引張強さを持ち、導電性が高いという特徴を持つ、次世代の炭素素材です。 ![]() カーボンナノチューブの溶媒に対する分散効果 ![]() 樹脂中のカーボンナノチューブの分散状態の比較 ![]() グラフト化したCNT(ナノテクト) ![]() グラフト化されていないカーボンナノチューブ |
導入事例
「ナノテクト®」はJAMSTEC((国研)海洋開発研究機構)の深海探査機(AUV)「おとひめ」の塗装耐圧容器および、洋上中継器(ASV)「KaiKoo」の一部防錆塗装にも採用されています。


深海探査機(AUV)「おとひめ」©JAMSTEC


洋上中継器(ASV)「KaiKoo」©SIP/JAMSTEC
深海環境や長期海上航海環境でご使用になる場合、金属は極度の腐食を引き起こすことが知られています。
ナノテクトは、これら機器素材を腐食から守り設備の保全に寄与するものと確信いたします。